全日本東西対抗剣道大会とは
本大会の始まりは、昭和15年、宮崎県において開催された「紀元二千六百年奉祝 全日本東西対抗武道大会」に由来します。
この大会は、終戦直後、連合国軍(GHQ)の占領政策によって一時中断されましたが、昭和29年に「全日本東西対抗剣道大会」として復活し、その後、毎年、全国持ち回りで開催されています。
歴史と伝統、格式の高さに加え、選手選考基準が極めて厳しいことなどから「日本剣道界最高峰の大会」といわれております。
卓越した実力者同士が、正々堂々の対峙から放つ研ぎ澄まされた一瞬の技の応酬は、観戦者を魅了し、これまでにも幾多の名勝負が語り継がれており、沖縄県での開催は昭和37年以来、実に61年ぶりとなります。
このような由緒ある大会が本県で開催されることは、沖縄県剣道界の一層の発展向上に繋がることはもとより、「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」との理念に則り、青少年の健全育成や社会の発展に寄与する人づくりを進める機会にもなると考えております。
大会は、福井県、愛知県、岐阜県、三重県から以東を東軍、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県から以西を西軍に二分し、剣道六、七、八段の、輝かしい剣歴を有する心技ともに円熟した剣士各々31名を選抜して行う対抗試合です。
平成4年第38回大会から、新たに女子の部が加わり、東西の各年代から選抜された各々9名の選手による対抗試合が行われます。
第69回全日本東西対抗剣道大会の概要
1 大会要旨
本大会は、往年の由緒ある大会を継承するもので、全国を東西に二分し、心技ともに円熟した剣士を選抜して格の高い剣技の範を顕示し、もって剣道の真価を示して一層の普及発展を図ることを目的としている。
2 主催
公益財団法人 全日本剣道連盟(以下「全剣連」という。)
主管: 一般財団法人 沖縄県剣道連盟
3 後援(調整中)
4 大会行程(予定)
■令和5年9月23日(土)
順序 | 項目 | 場所 |
---|---|---|
1 | 東軍練習 | 沖縄県奥武山運動公園 武道館第二錬成道場 |
2 | 西軍練習 | 沖縄県奥武山運動公園 武道館第二錬成道場 |
■令和5年9月24日(日)
順序 | 項目 | 場所 |
---|---|---|
1 | 開会式 | 沖縄県奥武山運動公園武道館アリーナ |
2 | 日本剣道形 | 沖縄県奥武山運動公園武道館アリーナ |
3 | 試合(女子9試合) | 沖縄県奥武山運動公園武道館アリーナ |
4 | 試合(男子31試合) | 沖縄県奥武山運動公園武道館アリーナ |
5 | 表彰及び閉会式 | 沖縄県奥武山運動公園武道館アリーナ |
5 大会参加者(予定)
(1) 大会役員 | 47名 |
(2) 審判員 | 13名 |
(3) 監督・選手 | 82名 |
内訳:監督2名、選手80名(男62名、女18名) | |
(4) 県外来賓 | 35名 |
(5) 県内来賓 | 5名 |
(6) 県内役員等 | 250名 |
合計 433名 |
6 参観者(見込み)
3,500人
※但し、新型コロナウィルス対策としての緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が適用された場合は、国・県のイベントに関する指針、指導に従って入場者対策を行う。
7 大会実施要領
(1) 両軍の編成と選手の構成
【男子の部】
ア 監督:各1名 選手:各31名
イ 構成:
◯ 大将・副将は、全剣連選手選考委員会で選考し選出する。
◯ 3将~中堅は、教士八段受有者で年齢60歳以下の者。
◯ 17将~28将は、七段受有者で年齢46歳以下の者。
◯ 29将~先鋒は、六段受有者で年齢33歳以下の者。
(年齢の基準は大会前日とする。)
【女子の部】
ア 監督:各1名 選手:各9名
イ 構成:
◯ 大将・副将 年齢50歳以上の者。
◯ 3将~中堅 年齢40歳以上、49歳未満の者。
◯ 6将・7将 年齢30歳以上、39歳未満の者。
◯ 次鋒・先鋒 年齢20歳以上、29歳未満の者。
(段位は制限しない)
(2) 選手の選出方法
選手(大将・副将は除く)は、各都道府県剣道連盟から推薦された候補者を全剣連会長が委嘱した選手選考委員会で選考し選出する。
(3) 審判員
審判長1名、審判員12名を全剣連会長が委嘱する。
(4) 組合せ
組合せは、選手選考委員会で決定する。
(5) 試合及び試合方法
ア 試合は3本勝負、試合時間は5分とする。試合時間内に勝敗が決しない場合は、延長戦を行い、先に1本取った者を勝ちとする。
なお、延長に入ってからの試合時間は3分区切りで、延長3回で1回5分間の休憩を取り勝敗が決するまで継続する。
イ 試合は、東西各31名(女子の部は各9名)の選手による勝者数法とする。
募金のお願い
「日本剣道界最高峰の大会」と称される本大会の沖縄開催は、県剣道界の普及発展とスポーツを通じた地域の活性化を促進するばかりではなく、「剣は心なり」の理念に則り、青少年の健全育成や沖縄県の発展に寄与する人づくりにも貢献できるものと確信しております。
本大会を成功に導き、その成果を次代に引き継いでいくためには、県民の皆さんの一層のご支援、ご協力が何よりも必要です。より多くの方々に本大会を支えていただくための取り組みとして募金を実施し、大会の運営経費として活用させていただきたいと考えております。
未だコロナ禍の終息が見えない厳しい景気情勢の折、大変心苦しい限りではありますが、何卒この趣旨に御賛同いただき、募金への御協力をお願い申し上げます。